生理前のおりものってどんな感じ?おりものの特徴とおりものが変化する5つの原因

2022.09.06

「普通の生理前のおりものってどんな感じなんだろう」「なぜか生理前になるとおりものが変化するような気がする」と思っても、なかなか人には聞けませんよね。

そこで本記事では、生理前のおりものについて、特徴や変化する5つの原因を徹底解説していきます。

目次

生理とおりもの

ここではまず、生理とおりものについて基礎知識やおりものの役割について解説していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。

生理の基礎知識

生理の正式名称は「月経」で平均12歳~13歳(小学校6年生~中学1年生)頃に初潮を迎えます。

基本的に約1カ月の間隔で起こり、経血と呼ばれる赤~暗赤色をした出血が7日程度性器から排出されます。

経血には、妊娠のために成熟していた子宮内膜も含まれており、プロスタグランジンと呼ばれるホルモンのはたらきによって子宮収縮が起こることで、子宮内膜が剥がれ、血液とともに体外へ排出される仕組みです。

生理痛がひどい方と、そこまで痛みを感じない方がいますが、これはプロスタグランジンの分泌量によって差が生まれます。プロスタグランジンの分泌量が多い方だと生理痛が重くなります。

また生理には「月経期」「卵胞期」「排卵期」「黄体期」の4つの期間があり、この時期には様々な症状が現れるため、女性にとって生理周期は面倒だと感じることも多いでしょう。

おりものの役割

おりものとは、医学的には「帯下(たいげ)」と呼ばれるもので、子宮頸部や子宮内膜、膣壁から出る酸性の分泌物や古い細胞、皮脂腺や汗腺、バルトリン腺からの分泌物が混ざっています。

おりものは膣内部の潤いを保ち、膣や子宮へばい菌が侵入することを防ぐ役割を持っています。

また、排卵時になるとおりものはゼリー状に変化し、精子を受け入れやすい状態にすることで、妊娠の手助けをしてくれる頼もしい味方でもあるのです。

年齢によるおりものの変化

おりものは、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量と深い関わりを持っています。

そのため、エストロゲンの分泌が高まる10代から妊娠可能な年齢ではおりものの量自体が多くなり、エストロゲンの分泌が減少していく40代からは閉経に向けて周期性がなくなり、徐々に量も減っていきます。

おりものと妊娠の関係性

おりものは、受精をスムーズに行うための役割を持つ重要な存在です。

そのため、排卵日に受精に成功し妊娠すると、おりものの量は増えていきます。

妊娠初期のおりものはサラサラとしている場合が多く、色は乳白色など白っぽくなります。

また通常だと、排卵期から生理前の黄体期までは粘液性のおりものが出るため、生理予定日に生理が来ず、おりものがサラサラとしているように感じる場合、妊娠している可能性が高いと言えるでしょう。

生理前のおりものについて

次は、生理前のおりものについて正常なおりものと注意が必要なおりものを徹底解説していきます。

生理前の正常なおりもの

生理前の正常なおりものは乳白色で粘液性があります。

酸っぱいニオイがして、下着に付着したまま放置していると酸化して黄色く見えることもあります。

また生理予定日の数日前になると、子宮では必要のなくなった子宮内膜が剥がれ始めることで、少量の出血が起こり、おりものがピンクや茶色がかって排出されることもあります。

生理前の注意が必要なおりもの

生理前の注意が必要なおりものは「黄緑~黄色」など通常では見かけない色をしている場合です。

加えて、ニオイも生臭かったり、ドブのようなニオイがしたりと悪臭を感じる場合、何らかの病気が隠れている可能性があります。

もし、生理前のおりものの色に違和感を感じたり、ニオイが気になったりする場合、その原因をしっかりと解明し対処していくことが大切です。

生理前のおりものが変化する5つの原因

次は、生理前のおりものが変化する5つの原因を徹底解説していきます。

排卵期

排卵期の2日~3日は最もおりものが多くなる時期で、そこから黄体期、月経期にかけておりものが徐々に変化していきます。この場合の変化は正常なものですので心配はないでしょう。

妊娠

妊娠が成立すると、サラサラとしたおりものが増えるようになります。

また人によっては着床出血と呼ばれる少量の出血が見られることも考えられるでしょう。

ストレス

ストレスによって女性ホルモンのバランスが乱れると不正出血を起こし、おりものに血が混じって茶褐色状のおりものへ変化することもあります。

体調不良

体調不良で体の免疫力が低下すると、一時的におりものの量が増減することがあります。

また、風邪や寝不足になると膣内で雑菌が繁殖しやすくなり、細菌性膣炎などの病気にかかることでおりものの色やニオイが変化することも原因として考えられるでしょう。

何らかの病気

おりものが変化する原因には、何らかの病気が隠れている可能性があります。

ここでは、病気の症状としておりものの変化が現れるものを4つご紹介します。

性感染症

性感染症とは主に性行為が原因で起こる感染症のことで、「クラミジア」「トリコモナス症」「淋菌感染症」などが知名度の高い性感染症です。

これらの性感染症はおりものの量が異常に増えたり、病状ごとに通常とは違うおりもののニオイがしたりすることが特徴で、そのまま放置すると何らかの病気を併発する可能性があります。

そのため、なるべく早く婦人科を受診して治療を開始することが大切です。

子宮の病気

様々な原因によって子宮の病気を発症するとおりものに変化が起こります。

中でも「子宮内膜症」「子宮がん」「子宮ポリープ」などはおりものが変化する症状が見られる病気です。

おりものの変化以外にも「下腹部痛」「足腰の痛み」「不正出血」などの症状も現れ、放置すると不妊に繋がる可能性もあります。そのため、おりものの変化と何らかの症状を伴う場合は注意が必要です。

卵巣の病気

卵巣の病気「卵管炎」は、おりものの量が増加したり、発熱や下腹部痛を伴うことがあります。

子宮の病気と同じですが、そのまま放置すると感染が拡大することで引き起こされる卵管障害によって不妊に繋がることもあります。

また卵管に膿が溜まる卵管留水腫(らんかんりゅうすいしゅ)や、卵管留膿腫(らんかんりゅうのうしゅ)などの病気を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。

細菌性膣炎

細菌性膣炎は、性行為がきっかけとなって起こりやすい性病ですが、ストレスや疲れ、膣内の洗いすぎなどが原因で、性行為をしていない方でも感染する病気です。

感染経路としては、パートナーに汚い指で膣内の粘膜を触られたり、潤滑油として唾液を使用したりなどが多く挙げられ、水っぽいおりものの量が増えるという特徴があります。

加えて、色も灰色の場合が多いですが、大腸菌や淋菌に感染して細菌性膣炎を起こした場合、おりものは黄色~黄緑色になり、外陰部のかゆみや腫れも生じます。

生理前のおりものに悩んだときの対処法

次は、生理前のおりものに悩んだときの対処法を解説していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。

生理前のおりものの量が多いときは「おりものシート」の使用を

生理前のおりものの量が多くて困るときは、おりものシートを使用しましょう。

おりものシートを使用することで、下着を汚さずに済むことや、ニオイの予防として素敵な香りがついているものもあります。加えておりもののチェックにも有効です。

デリケートゾーンのムレ対策にIラインを整える

おりものに限らず生理時期には、おりものシートやナプキンでデリケートゾーンがムレてかゆくなったり、ニオイが気になったりしますよね。

そこで、日常的にデリケートゾーンのムレ対策としてIラインを整えておくことで清潔を保つことができます。また、ご自身でIラインを整えた後は、黒ずみ予防のためにしっかりと保湿を行ってくださいね。

おりもののニオイが気になったらデリケートゾーン専用ケアを

おりもののニオイが気になって洗浄力の高いボディソープでゴシゴシ洗うと、刺激や摩擦でデリケートゾーンの黒ずみに繋がり、膣内を守ってくれる菌まで洗浄してしまうことになるため、NGです。

デリケートゾーン専用の石鹸などを使用して、優しく丁寧にケアしてあげましょう。

生理前のおりものに異常を感じたら病院を受診しよう

生理前のおりものの量が異常だと感じたり、色が明らかにおかしいと感じたりした場合は一度婦人科を受診することをおすすめします。

またおりもの以外にも、不正出血や気になる症状がある場合も同じです。

生理前のおりものがおかしいと感じたときの病院の受診目安

次は、生理前のおりものがおかしいと感じたときの病院の受診目安をご紹介します。

生理前のおりものの色が「黄緑色」「黄色」の場合、何らかの感染症や病気が隠れている可能性があります。そのまま放置せず婦人科を受診してください。

ニオイ

生理前のおりもののニオイは通常だと酸っぱいと感じる方が多いです。

しかし、我慢できない程酸っぱいと感じる場合や、生臭さ、ドブ臭さなどの悪臭だと感じる場合は、ニオイ以外に気になる点がなくても、一度婦人科を受診して原因を解明しましょう。

おりもの以外に気になる症状がある

おりもの以外に「下腹部痛」「足腰の痛み」「発熱」など、気になる症状が伴う場合、早期治療を必要とする病気が隠れている可能性があります。なるべく早く婦人科を受診してください。

おりものに鮮血や茶褐色の血液が混じっている

おりものに鮮血や茶褐色の血液が混じっている場合も、子宮や卵巣、膣内で何らかの異常が起こって不正出血として血液が排出されている可能性があります。

特に、妊娠初期~妊娠後期までの妊娠期間は早産や流産のサインとして出血が起こることも考えられるため、なるべく早く婦人科を受診してください。

生理前のおりものについてよくある質問【Q&A】

次は、生理前のおりものについてよくある質問【Q&A】に回答していきます。

生理前のおりものと妊娠初期のおりものの違いは?

生理前のおりものは透明~乳白色で粘液性のあるおりものです。

そして、妊娠初期はサラサラとしたおりものが出ます。

生理前のおりものの量が少ないのですが病気ですか?

生理前の排卵期は最もホルモンの分泌量が多くなるため、生理予定日の14日前後はおりものの量が多くなります。そして黄体期に入ると女性ホルモンの分泌が一時的に減るため、おりものの量も減りますが、黄体期後半~生理直前にかけて再び量が増えていきます。

そのため、一時的におりものの量が少ない場合は問題ないと考えられますが、全体的におりものの量が一定して少ない場合は、一度婦人科を受診してみてください。

生理前のおりものから何日で生理が来ますか?

生理前のおりもので何日後に生理が来るかを明確に判断することは難しいですが、基礎体温計、または婦人用体温計と呼ばれる体温計で基礎体温を測ると「高温期」「低温期」がわかるようになります。

排卵が正常に行われると高温期になって通常よりも0.3~0.6度上がります。

高温期は14日前後続き、そこから体温が下がり始めると平均1~2日で生理になる方が多いです。

人によっては2~3日かけて生理になる方もいるため、個人差があります。

生理前のおりものが多くて困っています……。

生理前はどうしてもおりものの量が増えて困る方もいますよね。

そんなときは、おりものシートを使用しつつデリケートゾーンのケアを優しく行ってあげてください。また、どうしても生理前のおりものの量が多くて困る場合は、一度婦人科で相談してみましょう。

生理前のおりものの量や質感が違うときがあるのはどうしてですか?

女性ホルモンのバランスや、体調などによっておりものの量や質感は変化します。

本記事で解説した生理前の正常なおりものと比較して「量が多すぎる・少なすぎる」「色が変」「ニオイが変」と感じたときは、一度婦人科を受診してみてください。

当院の特徴

それでは、当院NOVUS Beauty Clinicの3つの特徴をご紹介します。

徹底した事前準備・アフターケア

当院はご予約から治療までの間、カウンセリングや診察を通じてお客様の悩みに寄り添います。事前準備やアフターケアを徹底的に行うため、お客様に安心していただけるサービスを心がけております。

通院しやすい立地

当院は2022年9月時点で「表参道ラウンジ」「新宿ラウンジ」の2院を展開中です。どちらも駅から徒歩圏内の好立地にあるため、お買い物のついでやお仕事帰りなど、気軽にご来院いただけます。

丁寧なカウンセリング

当院では、従来の「お客様が医師(施術担当者)の待つ診察室へ行く」スタイルではなく、「医師(施術担当者)が、お客様のいらっしゃる個室へ行く」スタイルを採用しています。プライベート空間でじっくりと時間をかけてお客様に向き合うことを心がけており、一人ひとりに合う治療をご提案しています。

生理前のおりものについて更に詳しく知りたい方はNOVUS Beauty Clinicへ

今回は、生理前のおりものについて、特徴と変化する5つの原因を徹底解説しました。
NOVUS Beauty Clinicはお客様一人ひとりの悩みに寄り添い、ベストな対処法を提案させていただきます。今回の記事も、参考になれば幸いです。

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