セラミドを含む食べ物とは|効果・セラミドが減る原因も解説

2022.07.13

保湿効果のあるスキンケア商品の多くにセラミドという美容成分が含まれています。セラミドが配合されているスキンケア商品は数年前にブームを起こし、今でも人気を集めています。

そこで、今回はセラミドの基本情報やセラミドを多く含む食べ物などを解説します。

目次

セラミドの基礎知識

セラミドについて詳しく解説します。

セラミドとは

セラミドは肌の角質に存在し、細胞同士や水分を繋ぎとめる作用を持ちます。そのため、肌の潤いを保つのに欠かせない成分として知られています。スキンケアによって肌に取り入れるイメージがあるセラミドですが、実際は食べ物にも多く含まれています。

人の肌は外側から表皮、真皮、皮下組織という順で構成されています。その中の表皮の部分にセラミドが含まれています。表皮の中でもセラミドが存在しているのは一番外側にある角質層と呼ばれる0.02mmの層です。

角質層は肌の潤いを保ち、花粉・ウイルス・摩擦などの外部からの刺激から肌を守る働きがあります。そのため、肌の乾燥対策には角質層を十分に潤すことが必要と言われています。角質層には、皮脂膜、天然保湿因子、細胞間脂質という3つの保湿因子が存在し、肌はバリア機能を維持することができます。この3つの中の細胞間脂質にセラミドは位置していて、細胞間脂質の約50%の割合を占めると言われています。

セラミドは角質層の潤いを維持することで肌の乾燥を防ぎ、外部からの刺激を抑えるための非常に重要な成分です。

セラミドの不足が招く肌トラブル

セラミドが不足してしまうと、健康的に潤っていた肌は乾燥しやすくなり、外部からの刺激も受けやすくなります。すると、小さな刺激でも肌が炎症を起こすようになり、治すのにも時間がかかります。また、肌の状態が悪化すると、乾燥肌や敏感症状を引き起こす可能性があります。

セラミドは健康な肌の維持に不可欠な成分ですが、加齢とともに減少してしまいます。セラミドが不足することによって起こる肌のトラブルは様々で、シワ、たるみ、くすみ、シミなどに繋がる可能性があります。

セラミドの2つの効果

セラミドの2つの効果を紹介します。

①肌の潤いを保つ

セラミドは肌の潤いを保つ効果を期待できます。セラミドは肌の表皮の一番外側にある角質層に存在します。角質層は角質細胞が何層にも積み重なっていて、角質細胞同士の隙間を埋めるように細胞間脂質があります。この細胞間脂質の50%をセラミドが占めています。細胞幹細胞が正常に細胞同士の隙間を埋めることで水分を逃がさずに、潤った肌を持続することができます。

②肌のバリア機能を高める

肌には細胞同士を繋げる役割を持つ細胞間脂質があり、セラミドもその一部です。細胞間脂質には肌のバリア機能を正常に保ち、外部からの刺激を守ったり、乾燥を防ぐ性質があります。美肌成分といえばコラーゲンやヒアルロン酸などをよく聞くかと思いますが、これらは肌の深層部で働くものです。一方、セラミドは肌の表面で働くため、肌への効果を期待できます。

セラミドが減る3つの原因

この章では、セラミドが減ってしまう主に3つの原因を紹介します。

加齢

セラミドの量は加齢とともに減少します。50代では20代の約半分程度まで減少すると言われています。主な理由がターンオーバーの乱れです。肌のターンオーバーは新しい細胞の生成と古い細胞の排出を繰り返し行うサイクルのことです。細胞と同時にセラミドの生成や排出もターンオーバーに沿って行われています。ターンオーバーが正常に行われることで肌の表面の角層は保湿機能やバリア機能を持ちます。

ターンオーバーのサイクルには周期があり、歳を重ねるにつれて長くなる傾向があります。ターンオーバーのサイクルが乱れることも多いため、新しいセラミドが作られにくくなります。また、セラミドの生成を促進させる働きを持つエストロゲンも加齢とともに減少し、徐々にセラミドは減少してしまいます。

生活習慣の乱れ

ターンオーバーが乱れる原因は加齢だけではありません。紫外線や乾燥などの外部からのダメージや、食生活や質の低い睡眠の影響を受けて乱れる場合があります。そのため、年齢が若くてもターンオーバーが乱れる可能性は大いにあり、セラミドが不足してしまいます。結果、微小の刺激でも肌のトラブルに発展しやすくなります。正しいスキンケアを行い、栄養バランスの良い食生活と十分で規則正しい睡眠を意識して生活を行いましょう。

間違ったスキンケア

間違ったスキンケアがセラミドを減少させる原因になる場合があります。クレンジングや洗顔の時にゴシゴシと擦る方がいるかと思います。摩擦によって肌を傷つけるだけでなく、角層にある必要なセラミドまで洗い流す可能性があるのでやめましょう。また、冷たい水や熱いお湯などもスキンケアには向きません。必ずぬるま湯で行いましょう。

化粧水だけを使用して、乳液やクリームを使わない方がいます。これらを使わないことで、化粧水が肌に与えた水分はすぐに蒸発し、肌は乾燥しやすくなります。肌の乾燥はターンオーバーが乱れる原因になり、後にセラミドの減少につながる可能性があります。必ず正しいスキンケアを行って肌をあらゆる問題から守りましょう。

セラミドを減らす食べ物

食べ物の中には、セラミドを減らすものがあります。このような食べ物を多くとると、スキンケアをいくら行っても効果が表れにくくなります。脂質が多い食べ物はセラミドを減らす可能性があります。取りすぎには注意をしましょう。

セラミドの摂取に効果的な食べ物

セラミドの摂取に効果的な食べ物を紹介します。

セラミドが含まれている食べ物

セラミドが含まれている食べ物はたくさんあり、主に生芋こんにゃく、米類、麦類、豆類、キノコ類、牛乳などです。この中でも特に生芋こんにゃくはセラミドを豊富に含むと言われています。セラミドを食事で多く摂取したい場合はこれらの食材を意識して取り入れましょう。

セラミドの生成をサポートする栄養素

セラミドの生成をサポートする栄養素も同時に取ることで、よりセラミドの摂取を効果的に行うことができます。セラミドの生成には正常なターンオーバーが必要です。肌のターンオーバーの正常を促すには、タンパク質、ビタミン類、脂肪酸の3つの栄養素をバランスよく摂取しましょう。

①タンパク質

タンパク質はセラミドの生成をサポートする効果を期待できます。また、肌のハリや弾力の維持に欠かせないコラーゲンを生み出す機能もあります。タンパク質は大豆に多く含まれています。大豆製品には大豆イソフラボンも多く含まれていて、女性ホルモンのエストロゲンと同じ役割を持ちます。そのため、加齢とともに減少するエストロゲンを補うこともできるので、大豆は積極的に取り入れましょう。

タンパク質はセラミドの生成をサポートする効果を期待できます。また、肌のハリや弾力の維持に欠かせないコラーゲンを生み出す機能もあります。タンパク質は大豆に多く含まれています。大豆製品には大豆イソフラボンも多く含まれていて、女性ホルモンのエストロゲンと同じ役割を持ちます。そのため、加齢とともに減少するエストロゲンを補うこともできるので、大豆は積極的に取り入れましょう。

②ビタミン類

緑黄色野菜や卵などにはビタミンAが豊富に含まれています。ビタミンAは皮膚の潤いを保つ機能を持ちます。また、豚肉やレバーなどにはビタミンBが豊富に含まれています。ビタミンBは肌のターンオーバーを正常化する効果を期待できます。その他にも、血行促進や抗酸化作用を期待できるビタミンEや、コラーゲンの生成を促すビタミンCなども、セラミドを効果的に取り入れるのにおすすめの栄養素です。

③脂肪酸

脂肪酸にはα-リノレン酸、EPA、DHAなどが含まれているオメガ3系脂肪酸と呼ばれるものがあります。これは細胞膜に生成を助ける働きがあり、セラミドの生成をサポートします。オメガ3系脂肪酸は、青魚やごま油などに多く含まれているので、積極的に摂取しましょう。

セラミドを補うサプリメント

セラミドは食べ物にも含まれているため、意識するだけで簡単に摂取することができます。ただし、自炊が難しい人や、食生活の改善が厳しい人はサプリメントを使ってセラミドを取り入れることをおすすめします。
機能性表示食品や特定保健用食品等の認定を受けているサプリメントやドリンクもあります。これらは市販で売られているため、手軽で安全にセラミドを補給することができます。

セラミドが配合されているスキンケア商品

スキンケア商品の中には、セラミドが配合されているものがあります。セラミドが配合されたスキンケア商品を選ぶときには、成分表示にセラミドが記載されていて、人型セラミドが配合されているものを選ぶことをおすすめします。商品の成分表は含まれているものが多い順番で記載されるため、セラミドが上位にあるスキンケア商品の方が効果を期待できます。また、人型セラミドは肌への浸透が早いため、皮膚のバリア機能を素早く回復できると考えられます。上記の点に注意して、セラミドを配合したスキンケア商品を使用してみてください。

セラミドについてよくある質問【Q&A】

それではセラミドについて悩みを持つ方の質問に解答していきます。

セラミドを過剰に摂取したらどうなるの?

セラミドを過剰に摂取したら感冒・湿疹・接触性皮膚炎のような症状が出る可能性があります。また、肩こりや胃痛などの症状も報告されています。このような症状が現れた場合は摂取を辞めましょう。セラミドの一日の摂取量は1.8mgと言われています。

セラミドの摂取だけで肌の乾燥は改善できる?

セラミドの摂取だけで肌の乾燥を改善することは難しいです。肌の乾燥にはセラミドの不足だけでなく、様々な要因があります。そのため、セラミドの摂取だけでなく、同時に保湿ケアの徹底や生活習慣の改善を心がけましょう。適度な運動も効果的だと言われています。

より効果的に肌の乾燥を改善したい場合はクリニックに相談することをおすすめします。クリニックでは、クリニックでは専門の方が診察を行って、一人ひとりに合う対処法を提案するので、一度相談しに足を運んでみてはいかがでしょうか。

セラミドを摂取するならスキンケアと食べ物のどっちがいい?

結論、どちらの方がいいとは一概には言えません。もし、セラミドを補給したい部位がはっきりしているなら、その部分にだけスキンケア商品を利用するといいでしょう。逆に、全身へセラミドを補給したいなら食べ物やサプリメントからの摂取をおすすめします。

当クリニックの3つの特徴

それでは、当院NOVUS Beauty Clinicの3つの特徴をご紹介します。

徹底した事前準備・アフターケア

NOVUS Beauty Clinicはご予約から治療までの間にカウンセリングと診察の工程を挟み、患者に寄り添います。事前準備やアフターケアを徹底的に行うため、より安全に治療することができます。

通院しやすい立地

当院は2022年8月時点で「表参道ラウンジ」「新宿ラウンジ」の2院を展開中です。どちらも駅から徒歩圏内の好立地にあるため、お買い物のついでやお仕事帰りなど、気軽にご来院いただけます。

丁寧なカウンセリング

当院では、従来の「お客様が医師(施術担当者)の待つ診察室へ行く」スタイルではなく、「医師(施術担当者)が、お客様のいらっしゃる個室へ行く」スタイルを採用しています。プライベート空間でじっくりと時間をかけてお客様に向き合うことを心がけており、一人ひとりに合う治療をご提案しています。

肌のトラブルでお悩みならNOVUS Beauty Clinicへご相談

今回はセラミドについて解説しました。NOVUS Beauty Clinicはお客様1人ひとりの悩みに寄り添い、その的確な対処法を提案させていただきます。肌のトラブルについてお悩みの方はNOVUS Beauty Clinicへご相談ください。

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