皮膚科でのニキビの治療効果とは？原因や予防方法も解説

2023.02.13

「マスク生活で肌荒れとニキビがひどい」「ニキビが膿んで痛む」など、ニキビにまつわる悩みごとは尽きません。しかし、ニキビはしっかりと原因を突き止め、対策をすることで、症状が改善できる可能性が十分にあります。
この記事ではニキビを引き起こす原因や治療法、再発させないための予防方法について解説します。

ニキビができる原因

皮脂

皮脂は、真皮にある皮脂腺から分泌されます。皮脂は毛穴から排出されますが、肌の乾燥や食生活の乱れ、ホルモンバランスの変化などによって過剰に分泌されることがあります。過剰に分泌された皮脂はスムーズに排出されず、毛穴につまりやすくなります。そのため、皮脂を好物とするニキビの原因菌「アクネ菌」が繁殖しやすい環境をつくる原因になります。

ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスの崩れなどにより、肌のターンオーバーが乱れ、皮膚の角質が通常より早く剥がれてしまうことがあります。すると角質が次々に剥がれて重層化し、皮脂を上手く排出できず角栓となって毛穴を塞いでしまいます。この皮脂をエサとしてアクネ菌が繁殖し、ニキビができやすい状態になります。

バリア機能の低下

肌には、外界の刺激から守ってくれる「バリア機能」が備わっています。しかし食生活の乱れや乾燥、紫外線などの刺激によってこのバリア機能が低下すると、刺激から肌を守ろうとして角質を厚くします。そして皮脂が過剰に分泌し、ニキビができる原因になります。

皮膚科でのニキビの治療方法

サリチル酸ピーリング

ケミカルピーリングとは、肌表面の古い角質を取り除く美容治療です。肌に酸性の薬剤を塗布することで、古い角質を剥がし肌のターンオーバーを整え、新しい皮膚の生成を促します。ケミカルピーリングはニキビや毛穴トラブルの改善、肌の弾力アップなどの効果が期待できます。ダウンタイムはほとんどありませんが、まれに赤みやかぶれを起こす方がいます。

エレクトロポレーション

エレクトロポレーションとは、特殊な電気パルスの力で一時的に皮膚に小さな隙間を開け、その隙間から有効成分を浸透させる施術です。ニキビに有効な成分を肌の深部まで届けることで、改善へと導きます。肌に傷が残りにくく、痛みやダウンタイムを気にせず施術を受けることができます。

ダーマペン

肌に微細な穴を開けることで皮膚の創傷治癒力を利用してニキビに対処する施術です。肌のニキビがある部分に微細な針を刺し、皮膚の真皮層まで通すことで肌を本来の状態に戻していきます。皮膚への負担が少なくダウンタイムも少ない治療法です。

ハイドラフェイシャル

ハイドラフェイシャルは、水流を使って皮脂・毛穴汚れを落とし、美容成分を導入する美肌治療です。【ディープクレンジング+毛穴吸引+美容液導入】の3ステップを一度に行うことで、余分な角質やクレンジングで落としきれないメイク汚れ、毛穴の角栓、黒ずみまで一気にきれいにしていきます。痛みのない優しいピーリング・美容成分を含んだ水流を利用することで、敏感肌の方にも安心してご利用いただけます。

フォトフェイシャル

フォトフェイシャルとは、IPL（インテンス・パルス・ライト）という特殊な光を照射することでアクネ菌を殺菌しニキビの解消を促すという治療法です。同時にニキビ跡の改善も期待できます。IPLはレーザーとは異なり、波長の幅が広いため顔全体に光が行き渡ります。レーザーよりも優しい光なので、肌への刺激が少なく、ダウンタイムが短いのが特徴です。

ニキビの予防方法

正しいスキンケアをする

ニキビの予防には、スキンケアを正しく行うことが大切です。クレンジング、洗顔の時はなるべく肌を擦らないように優しく洗いましょう。また、熱いお湯は皮脂を必要以上に取ってしまうので、ぬるま湯でよくすすぎましょう。
バリア機能やターンオーバーを正常にキープするためには肌の保湿がとても大切です。肌に刺激を与えないように、優しく肌になじませましょう。

紫外線対策を徹底する

肌は乾燥すると、水分不足を補うために皮脂を過剰に分泌し、ニキビができる原因になることがあります。また、乾燥により肌のバリア機能が低下すると、角質層が厚くなり、毛穴詰まりやニキビを引き起こすことも。また、紫外線も肌の乾燥を招きますので、一年を通して紫外線対策をしっかり行いましょう。

栄養バランスが整った食事をとる

私たちの体は食べたものでつくられています。毎日の食事は、美肌づくりに大きな影響を与えます。タンパク質はもちろん、ビタミン、ミネラル、食物繊維をしっかり摂り、バランスの良い食生活を心がけましょう。
一方、脂質や糖質の摂りすぎには注意が必要です。チョコレートやスナック菓子、ジャンクフードはときどきのご褒美として、食べ過ぎないように注意しましょう。

ニキビ治療の効果に関するよくある質問【Q&A】

皮膚科でのニキビの治療に副作用はありますか？

ケミカルピーリングは施術後、肌に赤みや乾燥、肌荒れが見られる場合があります。また、敏感肌の方は薄皮がむけるような症状が出ることもあります。いずれも2〜3日で症状が治まるケースがほとんどです。

ニキビを治療するときに痛みはありますか？

痛みには個人差があり、施術により異なります。ケミカルピーリングは施術中、多少ピリピリとした痛みを感じることがあります。施術後の痛みはほとんどありません。フォトフェイシャルは、痛みはほとんどないとされています。フラクショナルレーザーは、麻酔を使用するので痛みを最小限に抑えることができます。

ニキビの治療は何回ほど通院すればいいですか？

ケミカルピーリングは、2週間から1ヵ月に1回、計6回程度の施術を推奨しています。フォトフェイシャルは、一般的に4～5回の照射を1か月に1回の頻度での照射がおすすめです。イソトレチノインは一般的には半年ほどで治療が終了するとされています。フラクショナルレーザーは、2～6週の間隔を空けて4～6回の照射をおすすめしています。

当院の特徴

当院ではニキビの治療方法として、サリチル酸ピーリング、エレクトロポレーション、ダーマペン、ハイドラフェイシャル、フォトフェイシャルをご用意しております。